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中国の伝統楽器
民族音楽の権威でもあったハンガリーの作曲家コダーイ・ゾルターンによれば、五音音階(ペンタトーン)に顕著な特徴を持ったアジアの音楽伝統は、中央アジアから遠く黒海あたりまでの様々な民族の心に根を下ろしている。
唐代の復元楽器 箜竹(候): 雲崗の彫刻、敦煌の壁画などでかなり細部にまで描かれている。演奏は座って胸の前に立て、抱くように両手で奏でる。唐代にはかなりひろく用いられ、独奏用楽器のひとつであった。漢武帝の時代、楽人候調がつくったといわれている。 阮咸: 敦煌の壁画や高昌付近のアスターナ出土絹画に見られる。名の由未は、西晋、竹林の七賢人の一人阮咸がこの楽器の演奏が巧みであったためである。 五弦: 五弦であり直頸なので琵琶と区別される。胴はは細く五柱。隋唐時代には非常に多用された。演奏は指で弾く場合と木のバチを使って弾く場合がある。 曲項琵琶: 唐代に最も盛んに用いられた主要楽器のひとつで半梨形をしている。西域方面から伝えられたと考えられている。初期の頃は木のバチを使って弾いていたが、唐初からは指を使って弾くようになった。四弦、四柱である。 編鐘: 十数個の鐘を音律順に並べて吊るし演奏をする。殷周の時代から使用された記録があり、唐代に宮廷でひろく用いられた。 編磬: 周の時代からすでに使われていた楽器。記録によれば、編磬には宮廷で使われた玉磬と民間で使われた石磬がある。 拍板: 笏状になった6枚の板を重ね、笏の上部に孔を開けて紐を通し束ねてある。演奏をするときは、板を打ち合わせる。現在京劇などに使用されるものは3枚の板を打ち合わせる。 羯鼓:古代、中国北部地方に住んでいた羯族の打楽器。“8音の長”といわれた。唐代盛んに用いられ、玄宗皇帝は羯鼓の名手であったとされている。
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