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中国の伝統楽器

古筝

撥弦楽器で、戦国時代、秦国に広く流行し、秦琴ともいわれる。唐の時代に十三絃であったのが明の時代には十六絃になり、改良が進み、現代では、十七絃、二十一絃、二十五絃、三十七絃等がある。一番多く使用されているのは、二十一絃と二十五絃であり、日本のような十三絃はほとんど見あたらない。楽器の大きさは、日本の十七絃に類似する。
中国には伝統的な五つの流派、山東、河南、湖江、潮州、客家がある。歴史的には中国の筝(古筝)が東アジアのすべての筝のルーツに当たるのだろうが、各民族の音楽に合わせて発展してきた結果、似ているのは形だけということになってしまった。(因みに中国では、琴はフレットのないツィター、もしくはスティールギターのような楽器で筝とは異なるものである)。

草原のおおらかさを残した、どこか民謡調の響きを持つモンゴルの琴ヤッタグ、徹底して無駄をそぎおとした音と、テンションの塊のようなリズムの韓国のカヤグム、そして日本の楽器の中でも、最も日本的な華やかさを持つ筝。弦の数や材質こそ違え(モンゴル、日本は13弦、韓国は12弦、だいたい絹かテトロン)、形だけは中国の筝と同じである。とは言うものの、今では互いに置き換えることが不可能な、自分達の音楽以外には合わせられない楽器となってしまった。

絃の材質は絹糸だったが、いつ頃からか金属絃となり、現在絹糸はまったく使用していない。金属絃はコイル状のものを用い、奏者の手前から高音の一絃、二絃の順にだんだん細い絃から太い絃になっていく。日本の十七絃のようにネジで糸の張り具合いを調節する。カヤグムで六段は演奏できないし、また中国の筝で散調を演奏したら不思議なものになってしまうであろう。もちろん中国の筝も最初から現在のようなスタイルではなかった筈である。21本の金属弦が弾きだす、時にハープのような趣を伝えるこの筝も、時代とともに、どんどん改良されていった結果に違いない。
爪は筑紫流、八橋流の爪の形に似て、小さいべっ甲の爪を用い、バンソウコウのようなものでその都度指に巻きつけて固定する。調絃は伝統的五声音階の調絃法で、基本音列は下記のようになっている。

           

      
                音符


古筝の曲名

高山流水--浙江省に伝わる筝の名曲。その旋律と曲式によって<高山>と<流水>を描き、雄大な自然の景観を感じさせてくれる。

雲慶--江南絲竹音楽の八大名曲の一つ。江南の人々の持つ明るくこまやかな気質が反映されている。

梅花三弄--晋・隋以来の笛曲。また古琴の曲としても有名で、近年筝用に編曲された。梅の花の高貴な香りと優雅な姿が三つの異なる奏法とテンポで表現されている。

海青拿天鵝--古代蒙古族が白鳥を捕まえる様をいきいきと描写した、元の時代から伝えられている曲。本来琵琶の曲だが古筝でも有名。

漁舟唱晩--山東の古い曲〈帰去来〉をもとにした筝の名曲。タ暮れ時、豊漁で家路につく水面の小舟を流麗な五音階メロディーで表現している。

出水蓮--水蓮の清らかなたたずまいを連想させる客家筝曲。

雪山春暁--チベットの少数民族の春の祭りの情景。

唐代の楽器
二胡
京胡(胡琴)
高胡
古筝
胡筝
琵琶
柳琴
揚琴
笛子
巴烏
民歌