中国の伝統楽器
揚琴
洋琴、扇面琴ともいい、古くはぺルシャ、アラビア地方で流行した打弦楽器。ピアノやチェンバロンの先祖といわれるイスラムのサントウール、ヨーロッパのツィターに似ている。
中国に入ってきたのは比較的新しく、明代に広東省一帯に伝来し、その後、中国全土で広く奏されるようになった。新中国が成立したあと、揚琴は改良され、琴身が大きくなり、弦数も増えた。現在の揚琴は、琴線が135本あり、尖端にゴムを巻いた細い2本の竹の撥でたたく。その音域はG-α3合計4つの8度で12の平均音律位から排列されている。
揚琴の音色の特徴は、すっきりしてしかもゆったりしている。戯曲や曲芸の伴奏、楽器の伴奏や合奏に欠くことのできない楽器であるばかりでなく、独奏楽器としても味わい深い音色をもっている。
揚琴の曲名
幽思
倒垂簾
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