京胡(胡琴)
清の乾隆帝時代以来、京劇の形成と発展にともない、京劇の主要伴奏楽器となり、すでに200年余りの歴史をもつ。初期の京胡は柄が短く、胴にはうわばみかヘビの皮が張ってあり、軟らかい弓で演奏したため、軟弓胡琴とも呼ばれた。半世紀余り前から硬弓も現れるようになる。現在の京胡は柄は紫竹か白竹、胴は毛竹を使い、ヘビの皮が張ってある。胴(直径は約5センチ)の中の柄の末端の節に長方形の穴を開け、共鳴の役割を果たさせている。弦は2本で、弓は竹に馬の尾を張ったもの。音色は明るく美しい。