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中国の伝統楽器


二胡

南胡、胡胡ともいい、中国では、革胡、板胡、京胡など擦弦楽器のことを胡琴という。その胡琴は唐の渓地方に出現した「渓琴」にまで遡るといわれる。二胡は胡琴のなかでは中国の代表的な楽器で、堅い木か竹の胴(六角、八角、円型)に蛇の皮が張ってあり、2本の弦の間を、馬の尻尾の毛を張った竹製の弓で擦って演奏する。胴の直径は8,9センチある。

二胡はもともと、京劇、評劇など戯曲音楽の伴奏楽器であり、江南絲竹楽隊の主奏楽器でもあったが、20世紀になってから、中国近代民族音楽の父と称された劉天華と華彦釣の創作と演奏によって、江南で使われていた二胡に改良を加え、単独演奏のできる民族楽器に作り変えられた。
新中国成立後、さらに、いろいろな改良がなされ、現在の二胡に至っている。その結果、音量はいっそう拡大され、音色はますます美しくなった。演奏技術が豊富になって、芸術的表現が容易になり、多方面の分野で演奏が可能となった。日本では胡弓と呼びならわしている。

          

       


二胡の曲名

二泉映月--阿炳が作曲した。自らの存在の儚さと葛藤する複雑な心情を見事に表現している。

太湖美--江蘇省の民謡の1つ。優しく包み込むような響きが心地よい1曲。

蘇州夜曲--CMなどでも広く親しまれる1曲。美しいメロディーが二胡の音色に映える。

姑蘇春暁--風光明媚な江南地方に春の息吹が訪れる喜びを同地の有名な楽曲様式を用いていきいきと描写する。

藍花々叙事曲--陝北地方の民謡に基づくこの曲は美しいメロディーと物語を背景に持ち、全国的に広く知られている。曲は4つの部分からなり、ノスタルジック調の序章からやがてドラマチックな展開をむかえる。

陽光--カザフ族の楽器“ドンブラ”を模した音程とリズムが異国の趣を漂わせる。本来バイオリンのために作曲された難しい作品である。

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