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食器


中国の箸の歴史は古く、今から約三千六百年前の殷墟から祭事用の青銅の箸が発掘されている。中国の箸は先が円柱形で日本の菜箸のように長いのが特徴である。また、テーブルには匙と並べて縦に置くのが正式である。材質は象牙、木製、竹製などであるが、象牙は高いので一般の食堂などではプラスチック製が主流である。
中国では、料理は円卓に3~4人用の大皿が出され、それを分けて食べるのが普通である。また、近くの席の人の分をよそってあげるのが礼儀とされているので、菜箸のように長く、また人に向けた時に危なくないよう先が丸くなっているのだという。

一方、日本の箸の材質は木製または竹製で漆が塗られていることもある。中国のものに比べ短く、先が尖っている。これらは、料理がお膳で1人分ずつ出てくるので取り分ける必要がなく、また大陸と違い魚介類を主に食べていたため、むしるのに細かい作業ができるよう進化した結果だと言われている。

       

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