陜西省

陜西省は、中国古代文化の豊かな遺産を数多く受け継ぐ地域として知られる。また周辺に豊富な地下資源をひかえた工業都市です。ここはとても坂の多い街なので自転車を見かけません。また霧の多い街としても有名で、霧深い夜、街灯が坂道を照らし出している様子は、なかなかロマンチックです。

西安
省都西安は黄河支流の渭河の南に位置する西北地区最大の都市である。このあたりは黄土高原に属してはいるが、西安の年間平均温度は13~14℃で気候は温和である。その昔、長安と呼ばれた西安には3000余年の歴史があり、紀元前11世紀から紀元10世紀の初めにかけ、合計11の王朝の都として栄えた。従って、中国の文化発祥地として、市内や郊外には名所旧跡が数多くある。

特に唐代の長安は、現在の西安に比べて7倍の面積をもち、当時すでに人口10O万人を数えた。唐代の長安は、綿密な計算によって建設された最大規模の都市でローマやイスタンブールと肩を並べるほどであった。そのデザイン・配置・機能・区分などの面で、唐以後の都市建設のモデルになった。代表的な建築物として大雁塔があり、また陜西省博物館は有名である。日中友好交流の歴史は長く、漢から唐までの数百年間に、日本から長安への使節として阿倍仲麻呂、吉備真備、空海などの学問僧や留学生が派遣された。

現在西安の人口は約三百万人、陝西省の省都である。西安では北京とはまた異なる、壮大な中国の歴史と遭遇する機会がたくさんある。市の中心に約六百年前に建造された鐘楼がある。

* 陝西省博物館
宋の時代に建てられた孔子廟をそのまま博物館として使っているのが特徴である。博物館には歴史陳列、石刻芸術、西安碑林の三つのコーナーがある。それぞれのコーナーとも西安、中国の歴史の重みを感じさせる展示品がずらりと並んでいる。「碑林」には、漢以降の歴代の石碑・墓誌銘1700基以上が展示されている。

* 秦始皇帝兵馬俑坑博物館
1974年、地元の農民によって発見され現在もなお発掘・調査が続いている。この発掘坑をそのまま博物館にしたもので、最大の1号坑は東西230m、南北62mもあり、ドーム型の屋根は巨大な体育館のようである。1号坑には約6000体の兵馬俑があるといわれる。 

* 大雁塔
天安門が北京のシンボルなら西安のシンボルは大雁塔だろう。その四角立錐形の塔(高さ70m、7層方形)は、唐の高宗が亡き母のために建てた名刹慈恩寺境内にあり、永徽3年(652年)に建造された。七層の最上階まで登れ、西安市街を一望できる。西遊記でなじみの玄奘三蔵が、インドから持ち帰った貴重な仏典を保存するために建立した塔である。

* 大薦福寺
大薦福寺には高さ四十三メートル、十三層の小雁塔もある。

* 興慶宮公園
玄宗皇帝が即位後、楊貴妃とともに住み祭事もしたところ。唐の都に渡り活躍した阿倍仲麻呂の記念碑も建てられている。

* 華清池
市の北東約三十キロの驪山(りざん)のふもとには華清池がある。三千年以上の歴史があるこの地は玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの舞台として有名。この地を訪れると白楽天の長恨歌が思い出される。楊貴妃が入ったという浴槽跡もある。古く西周の時代に発見された温泉で、いまはだれでも入れます。

* 秦始皇帝陵
秦始皇帝陵はかつては内城の周囲が二・五キロ、高さが百三十メートルもあったという。今では数十分の一の規模となってしまったが、それでもそのスケールの大きさには驚かされる。

* 陽陵副葬坑

* 茂陵

* 乾陵

* 永泰公主墓

* 清龍寺

* 興教寺

このほか西安では紀元前四干年の新石器時代の遺跡のある半坡遺址博物館、昭陵、なども有名である。

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