浙江省

杭州
昔から「天に極楽浄土あり、地には蘇杭あり」と詠われるように、中国第一の保養地としての地位を蘇州と競い合ってきた。南宋時代には世界でも屈指の大都会であり、マルコポーロも「東方見聞録」で特に、その繁栄ぶりと美しさをたたえています。杭州の人たちの自慢は西湖の風光です。その美しさは春秋時代の美女、西施にたとえられ、「天から落ちた珠玉が砕けてできた」との伝説を生んだほどです。西湖は漢代まで海の一部であったといわれ、東西に「白堤」南北に「蘇堤」が走っています。ともに西湖の美をこよなく愛した詩人、唐の白居易、宋の蘇東坡の名にちなんだものです。

杭州近郊の見どころ霊隠寺は、4世紀に創建された杭州最大のお寺です。本堂の金色の仏像は、高さ25メートルの巨大さです。両側には20体以上の仏像、後ろには観音像が立ち並んでいます。向かいにそびえるのは、奇岸の重なり合う飛来峰。また「水滸伝」の魯智深ゆかりの地、六和塔も、一度は訪れたいところです。

寧波
寧波は北宋時代(960~1127年)、広州、泉州と並ぶ中国3大港として栄え、アヘン戦争後は広州、上海などと5大開港場に指定された。しかし清朝後は船舶の大型化に対応できなくなる一方、上海、広州に比べ中央の管理が厳しく外国との取引も減少、貿易港としての地位は急速に低下した。しかし近年国家のバックアップにより港湾拡張、発電所建設など投資が急増している。

* 普陀山
寧波港から東へ75キロの舟山群島の小さな島である普陀山は中国仏教の聖地として名高く、山西の五台山、四川の峨眉山、安徽の九華山とならび仏教の四大名山の一つに数えられている。

紹興
2000年の伝統のある紹興酒の故郷として有名です。街にはクリークがはりめぐらされた水の街で魯迅の故郷としても知られております。今も魯迅の生家が残っており、隣りの魯迅記念館には貴重な資料が展示されています。また紹興は「臥薪嘗胆」の故事成語のもととなった越王勾践が都としていた土地でもあります。呉干夫差との戦いに負けた会稽山は紹興の南に身を隠しました。

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