山東省
山東の北部と中部に興った国である斉と魯にあやかり山東省は別名を「斉魯」という。斉国の始祖は兵法家の姜尚(呂尚)で、釣り好きな人の代名詞である太公望その人である。斉は春秋時代に強国に成長し、今から2600年前、桓公の時に中原の覇者となった。紀元前850年代、淄博に都を定め、そこに築かれた臨淄城は、西周から春秋・戦国時代にかけ630年間にわたる斉国の象徴であった。
魯の都は曲阜でそこには古代から長く培われた文化が根づいており、山東省に育った人びとは斉魯の栄光の歴史に限りない愛着を感じるのである。
紀元前370年前後には中国の歴史上最も早く斉国の城内に“国立研究院"が設立され、「稷下学宮」と名付けられた。孟子・荀子はじめ儒家・道家・法家の有名な研究者たちがここに集まり、諸子百家の学府として全国に知れわたった。斉の都は文化芸術のメッカでもあった。
青島
異国情緒あふれる美しい海辺のリゾート地。かつてドイツの租借地だったので、今もヨーロッパ風の街並を残しています。海岸には赤レンガの家々が並び、街には教会なども残っており、独特のエキゾチックな雰囲気が漂っています。さて青島といえば青島で有名です。
済南
泰安から北へ約70キロにある山東省の省都。泉城の名にふさわしく、街中いたるところで泉が湧いていて、天下第一泉といわれる趵突泉、黒虎泉は有名である。
曲阜
儒教の創始者孔子(紀元前551年~同479年)生誕・終焉の地として知られる。曲阜県全域では人口51万であるが、中心部の城内は3万人のこじんまりした町である。華僑を含め海外からは年間5000人の観光客が訪れる。
古い歴史がかもしだす雰囲気の中に、孔子にちなんだ旧跡が残っています。中国3大宮殿に数えられる孔廟は、孔子没の翌年に建立されたもの。中心にある大成殿の前の石柱10本には、2匹の龍が舞う姿が浮き彫りされている。孔府は、孔子の子孫の屋敷で、9つの庭園と463もの部屋がある。孔沐は、孔家代々の広大な墓域。
泰山
曲阜と並んで中国の聖地の1つである。5岳の1つであるが、秦の始皇帝以来、歴代の皇帝がこの山へ登り封禅の儀式を行った。封禅の儀式というのは、天地の神々をまつり、神々と人間に彼が皇帝になったことを報告する儀式である。
麓から項上まで約7000段の石段が続き、途中には神社や廟、名詩が刻まれた岩など書道家の憧れの地としても有名。中腹の中天門から頂上近くの南天門までロープウェイが架けられていますので、ゆっくりと眺望を楽しめます。
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