遼寧省

瀋陽

遼寧省の省都瀋陽はかつての奉天。清朝発祥の地である。石炭で有名な撫順や鉄の鞍山に近く、重工業が発達している。中国四番目の大都会の活気がひしひしと伝わって来る。町の中央にある中山広場には故毛沢東主席の巨大な像がそそり立つ。その下でくつろぐ家族連れや若いカップルの明るい表情が印象的である。毛沢東像の正面に遼寧賓館という古風なホテルがある。昔、満鉄(南満州鉄道)が経営していた大和ホテルで、外観はアカ抜けし内部は豪華な作りである。瀋陽にはSLファンにとって見逃せないところがある。かつて使用された古いSLを全国各地から集めた「SL陳列館」である。1907年製の米国のSLをはじめ、9カ国14台が陳列されている。目玉は何と言っても「パシナ」である。「パシナ」とは大連ー長春間を時速130キロで走った旧満鉄自慢のあじあ号のSLである。直径2mの赤い動輪、ブルーの車体、当時世界最高速を誇っていた。陳列されているパシナは1975年まで現役で働いており、「スピードを出すほど安定していた」といわれる。

 「パシナ」号

大連

19世紀未にロシアの租借地となり、今もロシアの面影を残す建物やどっしりとして趣きのあるヨーロッパ風建物が残り、エキゾチックな雰囲気が漂っています。海からの心地よい風がアカシヤの葉を揺さぶる大連は、その美しさから“北海の真珠“と言われています。ウニやカズノコ、エビ、アワビ、など新鮮で美味であり、また星海公園は海水浴場としてもにぎわっています。

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