黒龍江省
ハルビン
中国の最北部、ソ連と国境を接する黒竜江省の省都ハルビン。19世紀末から帝政ロシアの支配を受け、旧満州国時代も白系ロシア人が数多く住んでいたため、至るところに当時をしのばせる建物が残っている。中でも「キタイスカヤ通り」と呼ばれた南北約1キロの目抜き通り中央大街は圧巻である。緑や赤の丸い屋根、窓枠には装飾が施され、通りに向かってバルコニーがせり出し、ステンドグラスが華やかさを添えている。ほとんど昔の姿のままで、いまはホテルや百貨店、レストランになっている。この町並みを残そうと市当局は由緒ある約五百の建物を「保護建築物」に指定し、保存に力を入れている。また、かつてのロシア人の高級リゾート地だった太陽島は今は観光各所となり、旧ロシア人別荘は療養所になっています。1月から3月にかけて行われる氷まつり氷灯祭が有名です。
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